変形解析

既存構造物等に近接して建設工事を行う場合は、地盤内の応力の変化に伴う地盤の変形(沈下、隆起、水平移動など)を評価して、既存構造物への影響の有無を検討するケースがあります。検討手法としては、簡便な方法から有限要素法(FEM)を用いた数値解析による方法などがあります。

2次元FEM解析による近接影響検討(盛土・掘削施工時)

近接施工時の影響判定を、2次元FEMによる応力・変形解析で実施する。近接施工の種類としては、構造物(住宅、工場、鉄道、鉄塔など)に近接した盛土施工や基礎施工に伴う掘削工事があり、近接構造物の変位量や増加応力などが許容値以下であることを確認する。

トンネル施工時の応力解析

トンネル施工時の切羽施工やインパート施工前に生じる地盤の緩みが、トンネル上位地盤の応力分布を変化させ、有害な地中変位が生ずる可能性がある場合に、有限要素法(FEM)による応力解析によって、応力分布、地中変位の予測を行う。