現地計測

現地計測は、「施工中、施工後の地盤状態の変化が周辺に及ぼす影響と施工状況を把握すること」「計画・設計時の地盤条件に関わる不明な点を解消すること」が主な目的です。実際に計測する項目としては、地盤の変位量、地中の土圧、間隙水圧、掘削工事における切梁荷重などがあります。

地表面の変動計測

地表面の変動計測は、軟弱地盤上の盛土施工後の変位挙動の監視や、自然斜面の地すべりや切土などの造成工事に伴う法面の変形などを把握するために実施する。測定方法は、沈下板、変位杭、伸縮計、地盤傾斜計が用いられる。

地中の変位計測

地中の変位計測は、盛土や基礎地盤の変位(沈下)挙動を把握するために実施する「クロスアーム式沈下計による盛土内鉛直変位測定」がある。また、地中のすべり面の位置を特性するための「地中ひずみ計を用いた地すべり滑動測定」「孔内傾斜計による地中変位測定」がある。

土圧・間隙水圧の測定

土圧・間隙水圧の測定は、対象とする基礎地盤または土構造物の応力状態を知ることで、設計の妥当性とその適用限界を検証することと、施工中または施工後の安全管理を行うものである。山留めや擁壁などの壁面に作用する土圧・水圧や、フィルダムなどの土構造物や造成地盤の土中土圧や間隙水圧が対象となる。