安定化試験

安定化試験は、「盛土の建設に関わる土の安定化」「建設時に発生する建設発生土の適切な処分・処理」「路床・路盤の構築に関わる品質確保」「土と化学的安定材の撹拌混合時の効果の評価・確認」「薬液注入工法の注入計画、設計の検討」に関わる場面で活用されています。

突き固めによる土の締固め試験

本試験は、目開き37.5㎜のふるいを通過した土の乾燥密度~含水比曲線、最大乾燥密度及び最適含水比を測定する。試験結果は、土を締固めて土構造物や基礎地盤を構築する際の、安定化させるための締固めの指標を検討する基礎データとなる。

締固めた土のコーン指数試験

本試験は、目開き4.75㎜のふるいを通過した土をモールドないに突固めによって締め固めた供試体について、コーンペネトロメータを用いてコーン指数を求めるものである。コーン指数は、土工事における施工機械のトラフィカビリティーの判定や、建設発生土の分類および活用の指標を示すものである。

CBR試験

本試験は、モールド内に締め固めた土の供試体及びモールド内に採取した乱さない土の供試体のCBR(路床土支持力比)を求めるものである。道路舗装の設計に用いる設計CBRを求める場合は、自然含水比の試料を用いるが、盛土材料や路盤材料などの材料規格である修正CBRは、最適含水比に調整した試料を用いる。また、現場の条件を乱すことなく施工でき、かつ土の強度が極端に低下することがわかっている場合は乱さない土のCBR試験を実施する。

安定処理土の試験

土構造物の建設や建設発生土の有効利用する際に、盛土材料が要求される工学的性能を満足しない場合は、セメントや石灰などの化学的安定材を用いた安定処理などを行うケースがある。このときは、対象土に安定材を添加、混合し、主としてCBR試験、コーン指数試験、一軸圧縮試験を実施する。なお、安定材の添加、混合による供試体の作製に、各種基準があり、土質、目的に応じた方法を選択する必要がある。