解析等調査

解析等調査は、机上調査、各種調査データ、土質試験データを総合的に整理し、設計・施工に必要な地盤情報を効率良くまとめる作業です。地質・土質に関する検討結果や、地質断面図の作成を行います。

関係文献等の収集と検討

収集対象となる関係文献等は、「地形図・地形分類図等」「地質図・地盤図」「ハザードマップ」「空中写真等」「関連する論文・報告等」「付近の地盤調査報告書・工事記録に関する資料・災害に関する資料など」をである。

調査地周辺の現地踏査

現地踏査は、収集した資料から地形・地質などの情報を得ておき、その上で現地を詳細に確認するために実施する。地形、地質構造、土質構成、地盤性状、湧水などの状態、周辺構造物の状況、災害の痕跡の有無などに着目し、地盤を工学的に理解するための重要なファクターを得る。

各種計測結果の評価及び考察

現地調査や土質試験の結果について、一般値との比較、深度方向の分布、近隣の同一土層内のばらつき、他の試験結果との整合などについて、結果数値を詳細に整理し評価及び考察を行う。

地層及び土性の判定及び断面図作成

ボーリング結果や土質試験結果を総合的に整理することに加えて、文献資料の情報や現地踏査の結果を加味し、現地の地層分布と土性の判定を行い、地質断面図を作成する。

総合解析・総合考察

調査データの整理、地質断面図の作成により、現地地盤情報の報告について一つの成果となるが、目的とする建設工事や構造物の特性と地盤条件の関係について、一般的な範囲での設計・施工に関する留意点について検討・考察し解説する。