地盤の解析モデルの検討

地盤のすべり、沈下、変形など、建設工事に関わる地盤の挙動予測を行うためには、調査データをもとに地盤の解析モデルを作成する必要があります。解析モデルは、地層の分布状態(二次元、三次元)と土質定数(強度、変形特性などの力学特性)からなります。

地層分布の推定(二次元、三次元)

解析モデルの地層分布は、実施する解析に適した形で、地質断面図の地層形状をある程度簡略化する。解析計算における地層分布形状の複雑さが、逆に解析精度に悪影響を及ぼすことがあるためである。

土質定数の検討

土質定数の検討は、調査・試験結果を評価した土層の代表値を用いる。解析計算の種類によるが、「単位体積重量」「せん断強度(粘着力、せん断抵抗角)」「変形係数」「圧密定数」が一般的なものである。