地盤の地耐力

建設構造物を新規に築造する際は、在来地盤もしくは新設する人工地盤が、載荷荷重に対して安定するか確認する必要があります。ここで言う安定の確認とは、地耐力の確認のことであり、沈下と支持力の許容値との比較によって照査します。

浅い基礎(直接基礎等)の支持力、沈下

浅い基礎は、直接基礎が代表的なものである。直接基礎の支持力は、構造物基礎底面の鉛直反力が、地盤支持力を満足するかについて照査する。また、基礎底面の水平荷重による滑動も照査対象となる。沈下に関しては、基礎底面以深の粘性土の圧密沈下が重量になる。

深い基礎(杭基礎等)の支持力、沈下

深い基礎は、「杭基礎」「ケーソン基礎」「連続地中壁基礎」「鋼管矢板基礎」などがあり、鉛直支持力、水平支持力について検討する。沈下に関しては、深い基礎先端以深に分布する粘性土地盤などの圧密沈下を検討する。また、軟弱地盤上に施工され偏荷重を受ける構造物については、側方移動の検討を行う。